第1回・ヒト |
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「JT生命誌研究館(通称BRH)」は、DNAの解析を中心に生きものの研究をする実験室と、研究の結果やそこから生まれる疑問を表現・展示する独自のセクションが一体になったユニークな施設です。これまでに「紙で作るDNA二重らせん」や「ショウジョウバエポストカード」など、他のどんな企業も作らせてくれないようなミュージアムグッズの制作で、ずいぶん楽しい思いをさせていただきました。
そのBRHが8年前より発行してきた「生命誌」という季刊誌があります。最先端の科学情報だけではなく、音楽や芸術ともリンクした充実の内容はもちろんのこと、その洗練されたデザインでも定評のある雑誌で、ぼくも大好きでした。 その「生命誌」がリニューアルすることになりました。これまでの「生命誌」の内容はBRHのサイトに引き継がれ、新生「生命誌」はサイトへの誘導となるニュースレター的なものになります。3ヶ月に一度、10枚前後のカードで新規の更新内容を紹介したものを発行するというシステムです。その全体のデザインを、ぼくが担当させていただくことになりました。これまでの雑誌への支持者が多かっただけに、当面は風当たりが強そうな今回のリニューアルですが、その風あたりこそが、BRHの期待するところです。あ、ぼくはあんまり風あたり期待してないです。 で、ここからが本題。ぼくに依頼した時点で向こうも観念してたでしょうが、不思議なことに何故か毎号ペーパークラフトキットが付いてきます。最初の一年間は「紙でつくる頭骨の進化」。写真は第一回目のヒトの頭骨で、このあとチンパンジー、ゴリラ、オランウータンと続きます。ね、どこもさせてくれないでしょ、こんな企画。 |
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お問い合わせ、お申し込みは BRHホームページ |
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頭骨の形の監修を受けに、愛知県にある京都大学霊長類研究所というところに行って来ました。形態進化分野の研究者で、年の半分はアフリカに行って発掘をされているという国松先生は、さすがに「形態」を専門にされているだけあって立体構造にはめっぽう強く、「この鼻骨のラインをもうちょっとこうした方が・・・あ、でもそうするとのりしろが取れなくなんのか、じゃぁこののりしろをこっちへ持っていって・・・う〜ん」と、たいへんに通な指導をしていただき二人で盛り上がりました。ありがとうございました。
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