エッフェル塔(フランス)
 ぼくは長い間フランスに対してイワレのない偏見を持っていて、雑誌やテレビで作家やタレントの人たちが、パリがどーのこーのプロヴァンスがどーのこーのと言ってるのを聞くと『けっ』と思ってました。行ったこともなかったのに。すみません、フランスの人。
 5年ほど前に乗り継ぎの都合で気が進まないながらも初めてパリに行って、ホテルで体こわしてフロントの兄ちゃんにさんざんお世話になって以来、ぼくのフランス人観は180度変わってしまいました。なんだ、全然いい人たちじゃん。
 決定的だったのは98年のワールドカップに行った時です。トゥールース、バスク地方、ボルドー、ナント、パリと10日あまりかけて列車でまわり、各地でいろんな人にお世話になりまくりました。バーの主人にタダ酒飲ませてもらったり(それで商売になんの?)、道ばた歩いてたらいきなり自宅に招待されてみやげにCDもらったり(いったいなんのため?)、タクシーの運転手に今回のチケット騒動では日本人に申し訳ないことをしたと謝ってもらったり(あなたはフランス代表?)。来年のワールドカップでは、代々木近辺をワイン片手に『トレビアン』とか『ボンジュール』とか『アンドゥトロワ』とかいいながら女くどいて歩いてるフランス人を見かけたら(←まだちょっと偏見のこってる)すかさず恩返しをしなくては、と思っています。

 パリのマレ地区 19 rue de Turenne にある Tumbleweed というショップでは、ぼくのペンギンと白鳥とオオハシを扱ってもらってます。パリに行かれる方は是非のぞいてみてください。できたら写真撮ってきてください。