紙のウィンドウディスプレイ・その2
 ウィンドウディスプレイ用のペーパーモデル、4回シリーズの締めは童話の中の建物でした。抜き型で凝って、組み立てはシンプルに、というコツがだんだんわかってきたので、前回の動物と比べるとちょっと複雑に見えますが、組立の基本は箱の積み重ねです。
 誰が組み立てても同じものができるように、部品と部品の接合部にはすべてタブ(出っ張り)とそれを差し込むスリット(穴)を設けました。指を突っ込んで裏側からテープを圧着できるように、妙なところに穴が空いています。また、のりしろは基本的に1センチ以上というリクエストがあったので、展開図の開き方も一見不自然なものになりました。まずいつもの通りに展開図を作ってみて、次に、仕事として組み立てる側の気持ちになって部分部分を修正していって、フと気が付くと、一目見ただけでは何ができるのかよくわからない展開図に化けてしまっているのがとても面白かったです。