ニコン直営のオンラインショップ｢ニコンダイレクト｣と、全国6カ所のニコンダイレクトストア・ニコンプラザにて、｢ニコンＦ　ペーパークラフト｣の発売が開始されました。

　モチーフとなったニコンFは、言わずと知れた日本の一眼レフカメラの草分け的存在にて、約100万台を売り上げた世界的なベストセラー。グラフィックデザイナーの亀倉雄作氏が設計に関わった直線的なボディは、ペーパークラフトにするには最適だったんですが、カメラのペーパークラフト自体は各社から出ているので、どう差別化したもんかとけっこう悩みました。たどり着いた結論は、｢組み立てやすさ優先｣と｢作った後も飾ってもらえる雰囲気重視｣です。ペーパークラフトには不慣れな方にも気軽に取り組んでもらえるよう展開図は切り抜き済みにし、年代物の重厚感を出すために、あえてマットな紙に銀インクを刷りました。とはいえダイヤル回りはそこそこ細かいパーツが多いので、2〜3時間は平気で遊べますし、いぶし銀の完成品はけっこういい感じではないかと思っています。抜きも銀インクもけっこうお金のかかる加工なので、お値段にもちょっと重厚感が出てしまった点はごめんなさいです。