構想2年!・・・「紙でつくるムーミン谷の仲間たち」がようやくできあがりました。思えば2003年の春、集文社の社長がポツリともらした「ムーミンをペーパークラフトにしようって話があるんだけど、坂さんはキャラクターものあんまりやんないからなぁ。」の一言に、「やりますやりますやりますとも!日本でムーミンのペーパークラフトができるのは僕しかいません!」と、強引に引き受けたのはいいものの、ドタバタ続きで作業は遅々として進まず、仕事の合間に1体ずつ作っているうちに、とうとうこんなに経ってしまいました。でもこれはやりたかったんだって。今年2005年は、フィンランドでムーミンの本が最初に出版されてから60年目の記念すべき年。夏には各地で記念イベントが開催されるそうです。間に合って良かった〜。あと半年遅れてたら、もう集文社から作品出してもらえなくなるとこでした。
ムーミントロールとリトルミイとスナフキン、それからニョロニョロに加えて、真っ白なムーミンやしきが1冊の本になっています。鬼太郎と一緒で、見た目よりは作り甲斐ありますよ。値段は税込み1260円。けっこうお買い得なのではないかと思います。一家に一冊(できれば一人一冊)ぜひよろしく。

あとがきにもちょっと書きましたが、子供の頃は別として、ぼくがムーミンに再び惹きつけられたのは、今から7年前の夏、やはりデンマークに住んでいた友人たちと一緒にフィンランドのムーミンランドを訪れたのがきっかけです。ムーミンやパパママはもちろん着ぐるみだけど、ミイとスナフキンは激戦のオーディションを勝ち抜いた(に違いない)生のフィンランド人で、もう原画のイメージぴったり。感激したなぁ、橋に座ってハーモニカ吹いてる生身のスナフキン(その写真もあとがきに小さく載っけました)。「え〜、ムーミンランドぉ?ガキじゃないんだからさー」と渋るぼくたちにムーミンの素晴らしさを切々と訴え、半ば強引に旅の日程に組み込んだ、現在九州在住のNさん(当時34歳/男性)、まさかあの時はこんな仕事するなんて思ってもみませんでしたよー。ありがとうございました。できあがったらすぐに送りますね!

いつものように紙工房からの通信販売もおこないます。通販で買ってくれた方には、もれなくぼくが代々木公園で撮った『森にたたずむ紙のスナフキン』ポストカード(右)を、(ご希望の方には何枚でも)同封します。久しぶりの新作だから何か予約特典もつけましょうかね。先着10名様には、紙工作ファン垂涎の幻の文具「最初からインクの入ってないボールペン」を同封します。本屋さんに並ぶより一足早く、完成次第発送しますので、どしどしご注文メールをお待ちしています。

先行予約プレゼントは、好評のうちに終了しました。「最初からインクの入ってないボールペン」が欲しかった方、ごめんなさい。でも普通のボールペンでも3ヶ月間毎日使っていれば空になります!がんばってください!!