およそ1年半ぶりのキャノンクリエイティブパークでの新作は、働くクルマシリーズ第5弾「屈折はしご車」。建設重機から消防車へと種類は変わりましたが、これまで同様、動くところはなるべく動かしてしまえってことで、はしご部分は屈伸自在、前後左右にニョキニョキ動きますよ。3段階に組み込まれた先端のアームの部分をフルに伸ばせば、実車では25メートル以上、ペーパークラフトでも50センチ近くの高さまで届きます。そのままの姿で展示するのはなかなか大変ですが、もちろんちゃんと元に戻せますので、是非組み立ててニョキニョキ遊んでください。
 モデルにさせてもらったのは、日本機械工業株式会社さんの「Σ(シグマ)25」。八王子にある本社工場にお邪魔してレクチャーを受けながら、実際の消防車をバシャバシャ撮影してきました。動く様子も見たいでしょうってことで、デモンストレーションも見学させていただき、気分はほとんど小学生の社会科見学。この車種が従来のはしご車と大きく違う点は、上下だけでははなく、水平方向への移動も可能なところで、電線などが入り組んだ住宅密集地や繁華街での火災時に威力を発揮するそうです。
 今回の取材で一番驚いたのは、すべての消防車はオーダーメイドで作られてるって知ったことです。基本仕様はある程度設定してあるものの、ベースになるシャーシの選定から始まって、搭載する装備の仕様やグレード、カラーリングなどは、すべて発注元の消防署の注文に応じて製作するんだそうです。街中で走っている消防車を見ただけで、自社で作った車かどうかはもちろん、いつどこの消防署に納品した車か分かることもあるんだとか。当然製作を始めるのは受注が決まった後で、見学させてもたった大きな体育館のような工場には、シャーシがむき出しの車から完成間近の車まで十台以上の消防車がずらりとならび、それぞれに4,5名の工員さん達が付きっきりで作業をしていました。一台の消防車が完成するまでには、数ヶ月から半年の時間がかかるそうです。車としての安全性はもちろん、装備のパフォーマンスにも完璧を求められる消防車ならではですよね。日本機械工業株式会社さんのホームページでも、消防車ができるまでの様子を紹介してますので、興味のある方は是非ご覧になってください。工作ゴコロがくすぐられますよ。
     

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