第1章では、僕がこれまで作った作品の一部に加え、この本に収めた展開図を元に、現役の高校生が夏休みの宿題として作ってくれたオリジナル改造作品を30点紹介しています。高校の物理の先生を通して展開図と説明図を渡しただけで、僕は一言もアドバイスなんてしてないんですが、すっげー良く出来てるんですよ。びっくり。「世の中の人々は紙工作作家が期待しているほど器用ではないのかもしれない」と、実は最近思っていたんですが、そんな思いは吹き飛びました。
 第2章はちょっとお勉強のコーナーです。基本的なメカニズムのそのまた基本を、機械オンチを代表して僕が噛み砕いてまとめました。噛み砕き方が間違っていたらごめんなさい。
 第3章は組み立て説明図。これはいつもの感じですね。底のつけかたがこれまでのからくりとは違うので注意してください。
 そして第4章に展開図がズラリ23枚並びます。おしまいの3枚に収めたオプションのパーツを使って組み立てると、最大7点まで横に並べて接続し、1個のハンドルで全部一緒に動かせる、連結モデルを作ることができます、理論上はね。やっぱ紙だけあって7つは厳しいかもです。